芝公園・増上寺 東京タワー周辺散策

芝公園・増上寺 東京タワー周辺散策

写真は、東京タワーから望む増上寺です。今回は、芝公園・増上寺 東京タワー周辺散策します。
最寄駅からの徒歩は、一番遠いところで、JR線・東京モノレール「浜松町駅」から徒歩10分。都営地下鉄三田線をお使いなら、「御成門駅」か「芝公園駅」から徒歩3分。同じく都営地下鉄の浅草線・大江戸線「大門駅」からだと徒歩5分、同じく都営地下鉄大江戸線の「赤羽橋駅」から徒歩7分くらいを目安にしてください。

芝公園の歴史
日本で最も古い公園の一つで、明治6年(1873)、上野、浅草、深川、飛鳥山と共に芝の5カ所が、日本で最初の公園として指定されました。当初は増上寺の境内を含む広い公園でしたが、戦後の政教分離によって境内の部分が除かれ、環状の公園になりました。園内には、クスノキ、ケヤキ、イチョウなどの大木が並び、歴史と文化に囲われた、どなたでも憩うことのできる都立公園です。現在はスポーツ施設として、野球場とテニスコートなどが整備され、東京の公園における運動施設の始まりという歴史を持っています。

増上寺の歴史
浄土宗の七大本山の一つ。天正18年(1590)、徳川家康公が門前を江戸城入城のため通りかかったときに、ときの住職、存応(ぞんのう)上人と出会い、深く帰依したため、徳川家の菩提寺として増上寺が選ばれたと伝えられています。以後徳川将軍家の菩提寺として、また関東十八檀林(だんりん)の筆頭として興隆しました。檀林とは僧侶養成のための修行および学問所で、当時の増上寺には、常時三千人もの修行僧がいたといわれています。

三解脱門(写真左)と大殿(写真右)

【三解脱門(三門)】
元和8年(1622)に再建されたこの門は、増上寺が江戸の初期に大造営された当時の面影を残す唯一の建造物で、国の重要文化財に指定されています。

【大殿】
戦災に遭い焼失した本堂は昭和49年(1974)に再建されました。本堂に御座します、ご本尊阿弥陀如来(室町期製作)は、両脇壇に高祖善導大師と宗祖法然上人の御像が祀られ、参拝される方々の厚い信仰をあつめています。

大納骨堂(写真左)と徳川将軍墓所(写真右)

【徳川将軍墓所】
この門は旧国宝で、もと文昭院殿霊廟(六代将軍 徳川家宣公)の宝塔前『中門』であったものです。往時の姿を今に伝える数少ない遺構です。

【大納骨堂】
昭和8年(1933)に建立され、御本尊は高村光雲氏作をもとにした地蔵尊像で、戦災の難を逃れた数少ない建造物です。昭和55年(1980)に現在地に遷座されました。

歴史に想いを馳せながら、ゆっくり散歩も素敵な場所です。お休み処「芝縁(しえん)」では、四季や自然を感じられる旬の素材を使った食事がいただけるようですよ。

最後に、東京タワーからの眺望を楽しむのも一興でしょう。今さっきまで散歩していた場所を上から見てラストを飾りましょう。日暮れまでいられるのなら、東京タワーのホームページでライトアップの日をチェックしてからお出かけすると良いかもしれませんね。

東京タワー
東京タワーは、東京都港区芝公園にある総合電波塔の愛称で、正式名称は日本電波塔(にっぽんでんぱとう)です。昭和33年(1958)12月23日竣工されました。
東京タワーはイベントなどによりライトアップの色を変えることがあります。この写真はクリスマスのライトアップです。
7色の点灯色を持つ「ダイヤモンドヴェール」でカラフルな光を演出したり、あるいはサーチライト照射により、鮮やかでインパクトのある色を浮かび上がらせたりと、そのパターンは様々で印象的です。

今回も散策MAPはPDFでアップしておきますので、確認してみてください。
芝公園・増上寺・東京タワー周辺散策MAP

増上寺も東京タワーでも年間を通してイベントが盛りだくさんです。きっと楽しい1日が過ごせます。ぜひ健康ドリンクを伴って散歩にお出かけください。
(「健康な暮らし」2015年11・12月号掲載)