日本の伝統文化で脳を活性化!一押しは白檀の香り。

日本の伝統文化で脳を活性化!一押しは白檀の香り。

茶道や華道と同時期、室町時代の東山文化の頃に作法が確立されたのが、香木を焚き、立ち上がる香りを鑑賞する「香道(こうどう)」です。「香あそび」ということもあるようです。もともとは、古代インドから中国を経て、仏教とともに入り、宗教儀礼として香木が焚かれていました。それが平安の頃には、宗教儀礼から離れて、薫物合わせ(たきものあわせ)などの宮廷遊戯として行われるようになったようです。匂いを嗅ぐと私たちは使いますが、香道においては、香を「聞く」と表現するのが正式です。香道には、「聞香」と言って、香木の香りを聞き、鑑賞する遊びが今でも伝わっています。

さて、皆さんがお香といえば、どのような香りを連想されるでしょう。恐らく「白檀(びゃくだん)」を思いだす方が多いのではないでしょうか。また、白檀の香りがしたら、「あっ!お香の匂い」とイメージする人も多いと思われます。それほど「白檀」はお香の中で定番となっている香木なのです。
お香以外にも扇子や彫刻といった様々な素材として、白檀は昔から私達の身近な香りとして親しまれてきています。現在は、香りといえばアロマオイルや香水などの方が、もしかしたら身近かもしれませんが、昔のお家を想像していただければ、何となく白檀の香りを思い出していただけるのではないでしょうか。

現代の研究によると、視覚や聴覚と違って、香り(嗅覚)は脳に情報がすぐに伝わることがわかってきています。中でも白檀の香りは、脳の血流量がほどよく活性化するという実験結果があるそうです。この辺りはもっと詳しく、12月に放送されたテレビでは話題になっていました。
また、白檀の香りは心を鎮めるリラックス効果も知られています。瞑想や睡眠時に香らせることで、脳がスッキリするとも言われてきましたが、ほどよい血流量が関係しているのかもしれませんね。
昔から伝わる生活の知恵ってスゴイですね。香りが脳に良い効果をもたらし、活性化させることがあることを、科学的に証明される前から、体感的に知っていて、取り入れてきたのですから。

情報があふれている現代は、脳が疲れている人が増えているのだそうです。脳疲労からの寝不足、体調不良、肥満、うつ病などに発展することもあるようです。そんな時は、先人の知恵「白檀の香り」を活用してみてはいかがでしょう。
白檀の香りに包まれて、ちょっと目を閉じて深呼吸すれば、きっと一日の疲れも和らいでいるのではないでしょうか。

陶陶酒本舗で「白檀の香り」といえば、『薬草入浴剤「ゆ ほのぼの」東洋の香り』です。「東洋って?」という方が多いので、近々「白檀の香り」と商品名変更を検討中です。『ゆ ほのぼの』シリーズの中でも、ブレンドされている薬草の種類が最も多く、発汗作用もあり、かなり温まると評判です。1日の疲れはその日のうちに、ゆっくりお風呂につかりながら、体も脳もリフレッシュさせてください。