江戸川橋から歩く「神田川周辺散策」~緑に囲まれた昔懐かしい風情が残る

江戸川橋から歩く「神田川周辺散策」~緑に囲まれた昔懐かしい風情が残る

少しずつではありますが、秋の気配が感じられるようになってきました。今回ご紹介するエリアは、四季折々の景観を楽しみながら散策できる素敵なところです。天気が良い日には、私もお昼休みにお弁当を持って行くことがあります。特に桜の季節は、毎日でも訪れているおススメの場所ですので、ぜひ、歩いてみてください。

江戸川公園⇒東京メトロ「江戸川橋駅」徒歩3分

江戸川公園周辺の神田川は、江戸時代には御留川(おとめがわ)と呼ばれ、その後昭和40年(1965)までは江戸川と呼ばれていました。今でもその名を受け継ぐ江戸川公園は、関口台地の南斜面の神田川沿いに自生する雑木林と園路を主体とした東西に細長い公園です。
園路を散策すると、石の広場や時計搭のある四阿(あづまや)、藤棚のあるテラスなど、様々な景色が変化に富んだ景観となっています。
公園の西側に位置する広場には長いすべり台、ブランコなどの遊具が備えられ、親子連れで楽しめる児童公園もあります。
神田川は洪水が多く、護岸工事に伴って多くの桜は切られましたが、昭和58年(1983)の神田川河川改修に伴い、新たに桜の木が植えられ、現在では開花の時期になると多くの花見客で賑わっています。
江戸川公園から石畳を上流に歩いて100メートルほど先には椿山荘の庭園入口があります。そして「関口芭蕉庵」を越えると「新江戸川公園」があり、坂の上には「永青文庫」など目白台台地の起伏を活かした景観をつくり出しています。

関口芭蕉庵
神田上水の改修工事の際に松尾芭蕉が延宝5年(1677)からの4年間、水番屋に住んだといわれているのが関口芭蕉庵の始まりです。後の享保11年(1726)の芭蕉の33回忌にあたる年に、芭蕉やその弟子らの像などを祀った「芭蕉堂」が、いつしか人々から「関口芭蕉庵」と呼ばれるようになったそうです。敷地内は「関口芭蕉庵保存会」によって維持管理されており、池や庭園などもかつての風情を留めた造りとなっています。

ホテル椿山荘東京の庭園
明治の元勲である山縣有朋が自分の屋敷として購入、椿が自生する景勝地だったことから「椿山荘」と命名しました。1948年(昭和23年)に藤田興業の所有地となり、現在は「ホテル椿山荘東京」となっています。庭園は一般公開されており、椿や桜などの植物のほか、史跡等が鑑賞できます。庭園の頂上に建つ三重塔は、広島県賀茂郡入野(現東広島市)の竹林寺にあったものを藤田平太郎が譲り受け、椿山荘に移築したもので、室町時代末期のものと推定されており、国の登録有形文化財に登録されています。

★東京カテドラル聖マリア大聖堂
第2次世界大戦で全焼した聖堂は、ドイツのケルン教区の支援により再建が決定。
丹下健三氏の設計により、昭和35年(1960)に起工、昭和39年(1964)12月8日落成しました。鉄筋コンクリート造の高さ39.4メートルの十字架形をかたどった構造は、ユニークな教会建築として世界的に知られています。

★新江戸川公園【肥後細川庭園 (ひごほそかわていえん)】
新江戸川公園は、目白台台地の自然景観を活かした池泉回遊式庭園です。この公園周辺は、江戸中期以降は旗本の邸地になり、江戸末期には清水家や一橋家の下屋敷となりました。そして幕末には熊本54万石の細川侯の下屋敷に、明治15年には細川家の本邸となりました。その後は東京都が買収し昭和36年に「新江戸川公園」として開園し、昭和50年に文京区に移管されました。平成29年3月頃より、肥後細川庭園 (ひごほそかわていえん)に名称を変更する予定です。

★松聲閣(しょうせいかく)
松聲閣は、新江戸川公園内にあり、細川家の学問所として建てられ、一時期は細川家の住まいとして使用されていました。
現在の建物は、歴史性を生かし、耐震性を確保し、平成28年1月にリニューアルオープンしたものです。
松聲閣の各部屋は、集会室(「菊」「朝顔」の和室と「花菖蒲」「芍薬」の洋室)が、事前の申込(抽選)での有料利用ですが、それ以外の部屋(2階展望所、休憩室「椿」)は自由に観覧できます。

★永青文庫
細川家伝来の歴史資料や美術品など、約9万点の文化財を管理保存、研究し、一般に公開しています。
昭和25年、16代護立公によって、財団法人として設立。毎年4期にわけて所蔵品である美術工芸品を中心に公開展示しています。
永青文庫の開館日には新江戸川公園の日本庭園に直接入ることができる出入り口が設けられています。

★水稲荷神社
旧称「冨塚稲荷」と命名されましたが、元禄15年(1702)に霊水が湧き出し、現社名の「水稲荷神社」と改名されました。
眼病のほか水商売および消防の神様として有名です。

★穴八幡宮
康平5年(1062)に源義家が氏神八幡宮を勧請したことにはじまり、寛永13年(1636)ここに的場が造られ、この八幡宮を守護神としました。
のちに宮守の庵を造るために南側の山裾を切り開いたところ神穴が出現し、中から金銅の御神像が現れ、以来、「穴八幡宮」と呼ばれるようになりました。
江戸時代から続く『一陽来復御守』は、金銀融通の御守として、毎年「冬至」から翌年の「節分」までの期間のみ頒布しています。

今回も散策MAPはPDFでアップしました!江戸川橋から南に10分ほど歩くと陶陶酒本舗のショップがあります。より元気になりたい人の健康サプリを豊富に取り揃えております。散歩のお帰りに、また散歩がてらに、お気軽にお立寄ください。お待ちしております。
「神田川周辺散策」MAP

(「健康な暮らし」2016年10月号掲載)

陶陶酒ショップのご案内
◆営業日時:月~金(祝祭日などは除く)/午前9時~午後5時
◆場所:東京都新宿区天神町6番地Mビル1階【神楽坂駅・矢来口より徒歩2分】
※医薬品の販売は、登録販売者が不在の時はお売りすることができません。ご希望の方はお手数ですが、電話:0120-039-064でご確認の上、ご来店ください。