手足の冷える・皮膚がかゆい・風邪が長引く…。そこで、免疫力がアップする入浴法などをご紹介!

手足の冷える・皮膚がかゆい・風邪が長引く…。そこで、免疫力がアップする入浴法などをご紹介!

手足の先が冷えてジンジンする!

暖かい部屋にいるのに手足が冷える。冷え症に悩む人は多く、最近は女性だけでなく、男性も冷え症を自覚している人が多いそうです。冷え症は、末梢血管の血流がスムーズに流れず、全身の血液の流れが悪くなることで起こります。
冷え症は、免疫力の低下を起こしますが、反対に免疫力が低下することで冷え症になることもあります。また、免疫力が低下すると、体調を崩して風邪やインフルエンザなどを発症するリスクが高まりますし、肌などの抵抗力もなくなりますから、寒冷蕁麻疹などが起こりやすい状態でもあります。
免疫力を高める簡単な方法が入浴です。シャワーを浴びただけでは、体表面しか温まらず、体の芯まで温めることができません。お風呂に入ることで血管が広がり、血液の流れが改善されて体が温まり、免疫力を高めることができるのです。
さらに効率良く免疫力を高める入浴方法として、「ヒートショックプロテイン(HSP)入浴」がおすすめです。
「ヒートショックプロテイン(以下『HSP』)」とは、身体の傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質のことを言います。HSPが体内で増加することにより、免疫細胞が活発化されるので、インフルエンザなどのウイルスの対抗に備える健康増進効果や、シミやシワを目立たなくするなどの美容面での効果も期待されている注目のタンパク質なのです。
そこで、HSPを増やす方法として、熱ストレスを優しくかける入浴方法が、近年オリンピック選手の間でも注目されています。
ただし、優しいと言っても、体にある程度の負荷をかける入浴法になりますので、決して無理はしないでください。この入浴方法は、週に2~3回までにして、毎日行うことは避けてください。また、体調がすぐれない場合は絶対に行わないようにしてください。万が一、入浴中に体調が悪くなった場合は、すぐに中止してください。また、脱水予防のために、水分補給は入浴の前後だけでなく、入浴中も行うようにすると良いですよ。お風呂につかっていると、汗が流れ出ていることが気が付きにくいので、特に注意が必要です。

HSPを増やす入浴方法

(1)入浴前にも水分補給をしておいてください。お風呂のお湯の温度を40~42℃に設定しておきます。お風呂に入る際は、一気に入らず、まずは足先から、手、そして全身へと、ゆっくり下ろして湯船に浸かります。

(2)お湯の温度を下げないようにして、10~15分くらい入浴します。慣れていない場合は2~3分くらいからはじめるようにしましょう。また、脱水の恐れがあるので、必ずお水を飲みながら入浴するようにしましょう。

(3)入浴後は、体を冷やさないように、暖かい部屋で、手足が露出しない長袖(ガウン、タオルケット)などを着て10~15分保温しながら休みます。手が冷えやすいという人は手袋など使うのも効果的です。このときも、脱水予防のために、500mlを目安にして水分をとるようにしましょう。

入浴剤の香りと成分を利用してHSPを増加

お風呂に入ることで増やすことができる「HSP」は、入浴剤を使うことで、香りによるリラックス効果や、成分の体をあたためる効果で、更なる増加が期待できます。入浴剤は、その日の体調や気分で合うと感じるものを選ぶことをおすすめします。特に薬草の入浴剤は、お肌にもやさしいので、敏感肌の方に人気です。では、冬におすすめの入浴剤成分を下記でご紹介しておきます。

  • 手足がポカポカ(薬草)成分
  • 【ウイキョウ】冷えによる腹痛、腰痛に、また去淡剤としても用いられます。ハーブ名では「フェンネル」として有名です。
    【チンピ】血流を良くして体を温める生薬で、みかんの皮を乾燥させたものです。

  • 心がポカポカ(香り)成分
  • 【カモミール(カミツレ)】アロマテラピーで、睡眠前にリラックスできるとして、ラベンダーと並ぶ定番のハーブです。
    【サンダルウッド(白檀)】脳が活性化されるとして人気。日本でも大昔から親しまれ、リラックス効果があります。

入浴後の足裏温湿布でツボ刺激

足の裏には様々な血管が密集しており、体全体の様々な部位のツボが存在します。
足の裏に温湿布を貼ることで、その刺激が脊髄を通って脳へ伝わり、体の各器官に反射して伝わります。足ツボマッサージなども同等の働きが期待できます。
足裏でも、「かかと」は、ツボのほとんどが集まる場所なので、かかとに温湿布を貼るだけで、足の疲れやむくみに効果があると言われ、免疫力のアップも期待できます。
温湿布の貼り方ですが、ツボを特定することが難しいので、かかとを温湿布で包むように貼ると良いでしょう。また、貼るタイミングは、入浴後が清潔で足裏がやわらかくなっているのでおすすめです。
温湿布の貼付後は、部屋で横になるようにして、リラックスしてください。眠れそうでしたら、床に入りましょう。手軽に免疫力アップが期待できる方法なのでおすすめです。

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