今日からできる!足首ポカポカで 心筋梗塞を防ぐ!

今日からできる!足首ポカポカで 心筋梗塞を防ぐ!

足首を冷やすことが心臓発作のきっかけに

 

10月までは夏の名残りの暑さが現れることもありますが、さすがに11月ともなると、秋らしい空気に包まれてきます。「多少は寒いぐらいの方が気持ちいい」という方もいらっしゃいますが、くるぶしから足首にかけての部分を冷やすと、心筋梗塞などの心臓発作を起こしやすくなることをご存じですか?

晩秋は、本格的な冬になる前段階。足元の防寒はまだ手薄になりがちです。でも心筋梗塞などの心臓病が本番を迎えるのは、11月からなのです。

 

朝のトイレで心筋梗塞の可能性が2倍に

 

2016年の日本心臓財団の研究によると、足首の「冷え」が血圧に大きく影響し、その結果として心筋梗塞などの心臓発作を誘発する可能性が指摘されています。

伝統的日本家屋にみられる、通気性が高く断熱性の低い部屋では、椅子に腰かけたとき、頭の位置の室温が20度あっても、床に近い足首の位置の室温が10度くらいまで低くなっていることは珍しくありません。この足首位置の室温が、頭部の室温より10度低い状態だと、上の(高い方の)血圧は10ミリ近く上昇してしまうのです。

早朝に起床してトイレに起き、血圧が10ミリほど高くなったとき、それに加えて足首が冷え、さらに10ミリ血圧が上昇することで上の血圧が合計20ミリ上昇すると、心筋梗塞を起こす可能性が平常時の2倍になることがわかりました。

 

高血圧がもたらす病気

上の血圧が20ミリ上昇すると、心筋梗塞の可能性が2倍になると書きましたが、それは今世紀の初頭、すでに明らかにされています。上の血圧の上昇幅が20ミリで2倍、40ミリなら4倍、60ミリなら8倍の心臓病死亡率になることも証明されています。

血圧が上がると、心臓病だけでなく、脳卒中や糖尿病、慢性腎臓病にもかかりやすくなります。病気をせず中年以降の人生を楽しむには、血圧を上げないことが大切な条件になるということです。

減塩はカップめん対策から

 

スープは我慢しよう

高血圧の主な原因は食塩の摂りすぎだということが分かっています。

日本人が食塩を多くとっている食品は、明らかです。1位がカップめん、2位がインスタントラーメン。この2品目から摂取する塩分量は圧倒的で、梅干しや漬物など、物の数ではないほどです。即席めんを食べる回数は、できるだけ減らしましょう。

どうしても即席めんを食べなければならないときは、スープは飲んでもひと口だけで我慢するようにしましょう。

 

心筋梗塞を予防する

 

「老化は酸化」といわれ、活性酸素は動脈硬化を促進して血管を老化させ、心筋梗塞を呼び寄せます。体内の活性酸素は免疫機能を発揮する一方で、臓器や細胞を攻撃し酸化ストレスを与えるというマイナスの側面も持つのです。ですから補助的な方法として、活性酸素の攻撃力を奪う抗酸化物質の補給も検討してください。

 

抗酸化物質を誘導する「シスタチオニン」や、多くの有効なアミノ酸群を含むマムシ。強力な抗酸化作用がある化合物「グルコシノレート」を多く含むマカなどはサプリメントとして市販されており、簡単に摂取できますのでおすすめです。

心筋梗塞は朝の寝起きの時間帯に起こることが多いので、夜の就寝時にあらかじめレッグウォーマーや靴下をはいておくのも有効です。また寝起き時の歩行にはスリッパを使うのも一定の効果があります。