今年の冬至は22日!かぼちゃ料理で運を呼ぶ!!

今年の冬至は22日!かぼちゃ料理で運を呼ぶ!!

「かぼちゃ」には、細胞の老化を防ぐ働きのあるβ-カロテンを含まれていて、風邪の予防や、皮膚、粘膜などを健康に保つ働きがあります。また、ビタミンCビタミンEが豊富です。ビタミンCも風邪の予防や美肌効果で知られ、コラーゲン生成に欠かせない成分です。ビタミンEは、老化防止に効果があり、シミやシワができにくくする働きがあります。血行不良を改善し冷えにも効果的です。さらに、さらに、かぼちゃに多く含まれる食物繊維は便通を良くしたり、血圧の急激な上昇を防ぐ働きがあります。

かぼちゃの旬は夏ですが、とても保存が効く野菜でもあったので、「冬至にかぼちゃを食べれば風邪予防になる」として、大切に保管して冬の栄養源にしていたのでしょう。

さらに、冬至には「ん」がつくものを食べると「運」が呼び込めるとされています。
「かぼちゃ」を漢字で書くと「南瓜(なんきん)」となり、ちゃんと「ん」が2つも入った運盛りの一つです。
そんな「なんきん」に、「れんこん」「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うんどん(うどん)」を加えて、冬至の七種(ななくさ)とも言われています。
特に夏野菜である南瓜を食すことは、陰(北)から陽(南)へ向かうという意味、つまり、「夏(陽)の食べ物を冬(陰)に食べると陽の気を取り入れられる」と、とても縁起の良い大事な野菜になります。
こんな縁起かつぎも、寒い冬を乗り切るため、大切な栄養の必要性を高めるための賢人の知恵でしょうね。

そこで、今回は栄養満点で、この時期とっても縁起が良い「かぼちゃ」と、良質なたんぱく源である鶏肉を使った簡単にできるお料理です。陶陶酒をちょっとプラスして、スタミナアップの薬膳風にしてみました。ぜひ、冬至にこんな「かぼちゃ料理」はいかかでしょう。

★薬膳風“かぼちゃの鶏そぼろ煮”

【材料】2人
かぼちゃ 300g/鶏ひき肉 100g
A調味料⇒だし カップ1+1/2/砂糖 大さじ1+1/2/薄口しょうゆ 大さじ1+1/2/・陶陶酒銀印(甘口) 大さじ1+1/2】
水溶きかたくり粉 大さじ1

【つくり方】
(1)かぼちゃはスプーンで種とワタを取りのぞき、3~4㎝角に切り、面取りをする。底面の皮も1~2か所削り取って、皿に並べておく。。

(2)なべに陶陶酒銀印(甘口)などの調味料【A】と鶏ひき肉を入れて中火にかける。かるく混ぜてひき肉をほぐす。沸騰したら、表面に浮いたアクを取る。

(3)用意したかぼちゃを加えたら、落としぶたをして弱めの中火で約15分間煮る。かぼちゃに竹ぐしが通る柔らかさに煮えたら、先に器に取り出しておく。

(4)煮汁に水溶きかたくり粉を回し入れ、サッと煮立てとろみをつける。器に盛ったかぼちゃに(3)のあんをかけてできあがり。

(「健康な暮らし」2012年8月号掲載)