春の七草に含まれるすごい抗酸化物質

春の七草に含まれるすごい抗酸化物質

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロは正月7日に食べる「七草がゆ」の材料ですが、このうち、アブラナ科に属する「ナズナ」には強力な抗酸化物質「グルコシノレート」が含まれています。そして、*この抗酸化物質が作り出される仕組みを2007年に日本の研究チームが解明し、世界に衝撃を与えました。ナズナの健康効果を知っていた先人の知恵を、現代日本の科学が証明した快挙ともいえます。

抗酸化物質の補給で酸化ストレス対策をすることが、特に心臓血管系の健康に有用だと知られてきています。
例年12月から3月までは、心筋梗塞などで起こる心臓発作のピークです。起こりやすい時間帯は、午前8時から10時です。トイレなど冷えている場所に移動する際は、寒さで血管が収縮して急激に血圧が上がってしまい、動脈硬化があった場合には心筋梗塞や狭心症の発作が起こらないとも限りませんので、上着を羽織るなど、寒さ対策には気をつけるに越したことはありませんね。ただし、普通は寒いくらいで、心臓や血管が強ければ心筋梗塞を起こすようなことはありません。
弱々しい薄い膜に包まれているコレステロールのかたまりを「不安定プラーク」といいますが、このタイプの動脈硬化病変が心臓の動脈内にできると、簡単に破れて血管をふさぎ、心臓発作を起こしやすいことが知られています。
このような不安定プラークの形成と破たんに大きくかかわっているのが、「酸化ストレス」です。
精神的、肉体的ストレスや細胞の老化、喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの病気は酸化ストレスを増大させますから、日常の生活の中で対策を講じる必要があります。そこで活躍を期待されているのが、抗酸化物質「グルコシノレート」を含む食材なのです。

いくら体に良いからといって、現代の日本人が毎日「七草がゆ」を食べるとは思えません。そこで、今、注目されているのが「マカ」です。
マカもアブラナ科に属しており、抗酸化物質グルコシノレートを含む植物として、いま注目を集めています。また、ビタミンB郡、C、Eなどの抗酸化ビタミン、2種類の抗酸化酵素にそれぞれ作用する鉄や亜鉛などのミネラルなどが自然な形で含まれています。

心臓血管系の健康に有用な抗酸化物質の補給に、マカのサプリメントな手軽な強い味方の一つでしょう。

*Hirai. M.Y. et al.. Proceeding of the National Academy of Sciences USA 104. 6478-6483 . 2007

【ナズナ】
春の七草のひとつ。若苗を食用とする。かつては冬の貴重な野菜であった。別名を「ペンペングサ」とも呼ばれるアブラナ科の雑草。やせた土地を「ペンペングサも生えない場所」とたとえるくらい、荒れ地でも道端でも生息できる、強い生命力を持っている。

【マカ】
標高4000mのアンデス産地に自生するアブラナ科の根菜。日中は強い日差しが照りつける半面、夜の気温は氷点下まで下がる過酷な環境で耐える生命力を持つ。インカ帝国の時代から活力源として珍重されている。⇒マカの詳細はこちら

【菜の花】
本来2月頃から3月にかけての春が旬です。春一番の季節を運ぶ食材として親しまれています。辛子和えやおひたし、温かいお鍋や炒めても美味しいです。当ブログでは、生春巻きにして食材本来の旨みを感じられうようなレシピをご紹介しています。⇒レシピはこちら