エイリアン脂肪の毒性に勝つ!

エイリアン脂肪の毒性に勝つ!

「エイリアン脂肪」とは

映画で有名になった「エイリアン」は、地球に侵入して害を及ぼす異星生物と、人類の戦いを描いた物語です。

いま皮下脂肪、内臓脂肪に続く第三の脂肪である「エイリアン脂肪」が注目されています。

よく知られている皮下脂肪は、皮膚と筋肉の間に、内臓脂肪は腸のすぐ近くに貯蔵されており、運動量などに応じて必要な脂肪酸が血液中に放出され、エネルギー源として活用されます。ですから皮下や腸は、脂肪を上手にコントロールできる安全な、本来の貯蔵庫といえます。

 

 

 

 

 

 

 

過剰な脂肪酸がもつ毒性

これに対してエイリアン脂肪(正確には異所性脂肪)は、肝臓・すい臓・心臓・筋肉などに付く脂肪のことを言います。

ところが、これらの臓器は本来の貯蔵庫ではないため、脂肪酸の量をコントロールできず、必要以上に放出された脂肪酸が「脂肪毒性」として、その臓器や筋肉に作用し、炎症を起こしてしまいます。その結果、糖尿病、肝臓がん、心臓突然死など、重い病気を起こすことがわかりました。

減らせる!エイリアン脂肪

皮下脂肪も、内臓脂肪もいっぱいになり、行き場のなくなった脂肪が、肝臓や心臓などに溜まったものがエイリアン脂肪です。ですから、この脂肪は生活習慣を改めれば、真っ先に減っていくのだと考えられています。

体内の脂肪を減らすには、甘いお菓子やご飯、パンなど、糖質を過剰に取らないように気を付けましょう。エネルギーに変えられず余った糖は、ほとんどが中性脂肪に変化して蓄積されるからです。

甘いお菓子を食べたら、ご飯を減らすなどの工夫が効果的です。また軽い運動を生活に取り込むのもいいでしょう。

脂肪毒の正体は「活性酸素」

過剰な脂肪酸の毒素がいろいろな病気の原因になると説明しましたが、毒素の正体は活性酸素だということが分かっています。

空気中の酸素を吸い込んで人間は食べ物の栄養をエネルギーに変え、体温を保ちながら生活しています。活性酸素も熱エネルギーを生み出しますが、それは「炎症」というよくない形で臓器や血管に酸化ストレスを与え、肝炎や心筋梗塞といった結果に結びつけてしまうのです。

抗酸化サプリメントで体を守る

補助的な方法として、血管や臓器のダメージに深く関わっている酸化ストレス対策もとりたいものです。

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