富岡八幡宮から歩く「深川七福神巡り」

富岡八幡宮から歩く「深川七福神巡り」

深川七福神は、どの社寺からお参りしてもご利益に変わりはありませんが、東京メトロ東西線「門前仲町駅」近くの富岡八幡宮(タイトル写真)の『恵比寿神』から順に、冬木弁天堂『弁財天」心行寺『福禄寿』圓珠院『大黒天』龍光院『毘沙門天』深川稲荷神社『布袋尊』深川神明宮『寿老神』と北へ向かって巡るのがおすすめです。ゆっくり歩いて約1時間、参拝の時間を含め、2時間程度で巡ることができます。
ご開帳は元旦より1月15日の間、午前8時より午後5時迄。社寺からご朱印を受ける色紙、各社寺からご尊像を模した鈴を一つずつかけていく福笹の授与(有料)はこの期間内です。
深川界隈は、個性的な商店が軒を連ねる商店街など、散歩中の見どころも満載です。
新年の幸せを祈願しながら、ぜひ一度お参りされてみてはいかがでしょうか。

富岡八幡宮【恵比寿神】
富岡八幡宮は寛永4年(1627)、当時永代島と呼ばれていた現在地に御神託により創建された、今も昔も変わらぬ信仰を集める「江戸最大の八幡様」です。
恵比寿神こちらに恵比寿神は祀られています。恵比寿神は、古くから漁業の神でもあり、商売繁盛のご利益があるとされています。
また、富岡八幡宮は、江戸勧進相撲の発祥の地としても知られ、しばしば境内で本場所も開催されました。現在も新横綱誕生のおりに奉納土俵入りなどの式典が執り行われるほか、相撲にまつわる数々の石碑が建てられています。
さらに、日本初の本格的測量に出発した伊能忠敬は、当時深川界隈に居住し、測量に出かける際は、安全祈願のため富岡八幡宮に必ず参拝に来ていたことの縁から、平成13年(2001)に当社境内に銅像が建立されました。

弁財天冬木弁天堂【弁財天】
材木豪商・冬木直次が江戸初期、近江竹生島弁財天の分霊を日本橋茅場町(中央区)の邸内にまつり、のちに孫の弥平次がこの地に移したと云われています。弁財天は芸道富有のご利益があるとさています。

福禄寿心行寺【福禄寿】
寛永10年(1633)八丁堀からこの地に移りました。境内には、江東区最古の五重の塔や、墓地に五世鶴屋南北の墓などがあります。福禄寿は長寿をつかさどる人望福徳のご利益があるとされています。六角堂に安置されています。

大黒天圓珠院【大黒天】
江戸時代から深川の大黒様として親しまれ旗本永井讃岐守直允の妻が圓珠院の開基です。大黒天は有福蓄財のご利益があるとされています。江東区の民俗深川編によると、昭和初期ごろから大黒講があり、檀家と近在の人で構成され、甲子の日には講員が集まり、大黒天祭礼がおこなわれる。

毘沙門天龍光院【毘沙門天】
当初馬喰町(中央区)に創立されたが数回の火事にあい、天和2年(1682)現在地に移転してきました。その時、鬼門除けとして境内東北角に毘沙門天を安置したと伝えられています。
毘沙門天は勇気授福のご利益があるとされています。

布袋尊深川稲荷神社【布袋尊】
深川稲荷神社は、寛永七年(1630年)の創立で、深川地区では、創立の古い神社です。以前は旧町名の深川西大工町にちなんで俗に、西大稲荷と呼ばれていました。関東大震災(1923)の後の区画整理により、町名が変更し、昭和27年頃から深川稲荷神社となりました。
この神社は無住社で、町会によって管理運営されています。布袋尊は清廉度量のご利益があるとされています。

寿老神深川神明宮【寿老神】
慶長(1596~1615)の頃に摂津国(大阪府)から来た深川八郎右衛門が、所蔵していた後土御門天皇宸筆の「大神宮」の三字の短冊を小祠におまつりし、村の守り神としたのがはじまりといわれています。寿老神は延命長寿のご利益があるとされています。深川神明宮の境内の寿老神社に安置されています。

今回も散策MAPはPDFでアップ!ぜひ、このお正月のご開帳の際に巡ってみてください。
富岡八幡宮から歩く深川七福神巡りMAP

七福神巡りの後にゆっくり体を癒やすお風呂には、薬草入浴剤はいかがでしょう。中でも、日本の伝統的なお正月の風習として、「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ、一年間の邪気を払い長寿を願って、正月に呑む縁起物の薬酒「お屠蘇(とそ)」から生まれた『薬湯 縁起招福の風呂』は、ピッタリな入浴剤ではないでしょうか♪

(「健康な暮らし」2016年1月号掲載)