40年以上前の“陶陶酒・デルカップ”を使ったカクテルレシピを再現してみました【第3弾!】
「Mr.マティーニ」と称された伝説のバーテンダーである今井清氏と、その師匠でもある本多春吉氏が製作に携わってくださった8種類の「陶陶酒カクテル」の再現会も「三回目」になりました。カクテル名は、前回の「春のまねき」から季節が変わり「夏の夜」です。
「夏の夜」は、「陶陶酒版ソルティードック」の回でやったスノースタイルのカクテルですが、塩でなく粉砂糖なので、ソルティードックとは雪質が違った感じになっています。
では、第3回目のカクテル「夏の夜」は、夏バテ対策にもオススメされている「ライム」を使用した上に、見た目も涼しいスノースタイルで、暑い夏にピッタリのカクテルでした。ぜひお試しください。
夏の夜
陶陶酒(辛口) 2オンス/ライムジュース 2/3オンス(※1オンス=約30ml)
氷 適量/粉砂糖 適量/ライム 適宜
【つくり方】
(1)材料・シャンペングラスはよく冷やしておきます。
(2)シェーカーに氷と少しの水を入れ、軽くステアして水を切ります。
【美味しく作るポイント(^-^)b】そうすると氷の角が摂れ、シャーカーも十分冷える。カクテルは道具も材料もグラスも冷やすことが大切です!
(3)シャンペングラスの縁をライムで湿らせ、粉砂糖をつけ、スノースタイルにしておく。
(4)陶陶酒(辛口)とライムジュースをシャーカーに入れ、シェイクする。
(5)冷やしておいたシャンペングラスに注ぎ、氷一片を浮かして供します。
レモンと比べると、なかなか買う機会が少ないライムですが、「カクテルを作るなら、ぜひ、ライムを使って欲しい。」と、弊社バーテンダー役は力説しています。
調べたところ、「ライム」は「レモン」に比べ酸味は少なく、独特の苦味と芳香に特徴があります。この、さわやかな香りがアルコール類とも愛称がよく、ジントニック、モスコミュール、ギムレット、モヒート、ダイキリ、雪国、カミカゼなどの多くのカクテルで「ライム」が使われています。
ほんの少し加えるだけで、料理も飲み物もキリリと引き締めてくれるのが、ライムだからこそなのだそうです。
また、ライムの栄養学としては、ライムには「ビタミンC」、「葉酸」、「カリウム」、「リン」、「カルシウム」など各栄養素がバランス良く含有されています。ただ、大量に食べるわけではないので、ライムの効用として注目するべきは、やはりその香りの高さなのだそうです。
ライムなどは「香酸柑橘類」に属していて、一般の柑橘類に比べて香りが高く、酸っぱい性質を持っています。
酸っぱさはご存知「クエン酸」の作用によるものです。クエン酸は糖質からエネルギーが生成される過程で、ビタミンB群とともに人体には欠かせない成分です。さらに、グリコーゲンを効果的に蓄積する役割も果たすので、クエン酸を多く含むライムなどは、疲れた時にはもってこいの食材です。
また、高い香りには免疫機能とホルモンバランスにも役立つようです。
陶陶酒も、高麗人参やクコの実、マムシエキスなど、疲れた体をサポートするような素材を溶け込ませてある健康酒です。ライムと組み合わせれば、その香りとともに、リラックス感がえられるでしょう。
スノースタイルの粉砂糖とライムのハーモニーが、酸っぱいだけでない深みがあって、つい飲み進めてしまうカクテルでした。
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