多摩川の川辺も楽しい【二子玉川周辺散策】
多摩川と国分寺崖線
多摩川は、山梨県・東京都・神奈川県を流れる多摩川水系の本流で一級河川です。奥多摩湖の出口である小河内ダムより下流を多摩川と呼び、首都圏の一級河川でありながら護岸化されていない部分が多く、川辺の野草や野鳥が数多く見られる自然豊かな河川で知られています。
それは、太古の多摩川が10万年以上の歳月をかけて武蔵野台地の南側を削ってできた、河岸段丘によるものと言われています。立川市から国分寺市などを経由し、世田谷区から大田区へと延長約30キロメートルにわたる「国分寺崖線」と呼ばれる崖の連なりです。
この段丘とその周辺に残る自然環境は、台地部には畑地や樹林地の緑、低地部には豊かな自然が残る小河川や湧水池などが多く残され、世田谷区の「みどりの生命線」とも言われる貴重なものとなっています。
ぜひ、栄養ドリンクをお供に、水と緑が織りなす多摩川の自然と若者にも人気の街並みの風情を楽しんでください。
★二子玉川
かつて多摩川を挟んで川崎市側に存在した「二子村」と世田谷区側の「玉川村」に由来すると言われています。また、江戸時代にこの地に存在した渡し船「二子の渡し」により地域一体が栄えた事に始まると言います。
自然環境が残されているこの地域に住宅地を中心とした街が形成されていますが、二子玉川駅近辺は玉川高島屋をはじめとした商業施設が建ち並び、さらに近年では駅の東側を中心に再開発が進められ、大型商業施設である二子玉川ライズショッピングセンターが開業するなど、賑わいを見せています。近年では「フタコ」、「ニコタマ」という愛称で呼ばれることもあるようです。
★兵庫島公園
国分寺崖線の豊かな緑を望み、兵庫池や開放的な芝生の広場で、水遊びや散策が楽しめます。
若山牧水の歌碑もあり、多摩川の水辺の環境と歴史を生かした憩いの場となっています。
★五島美術館
東急電鉄の元会長・五島慶太が自ら蒐集した古写経をはじめとする美術品の数々を広く公開するため、昭和35年(1960)に開館。五島は開館を目前にして死去。
★上野毛自然公園
国分寺崖線上にある公園で、貴重な緑地空間となっています。
坂・階段は急ですが、緑豊かで閑静な園内は心癒されます。
★旧清水家住宅書院
当時の清水組(現清水建設)副社長宅の離れとして、明治43年(1910)から44年ごろに台東区根岸に新築された和風建築。大正8年(1919)に現在の世田谷区瀬田に移築、解体され、平成25年、現在地に再度移築され、世田谷区登録有形文化財(建造物)として登録されています。
開館日 日曜日・祝日・第2月曜日(年末・年始は除く)
★二子玉川公園
平成25年4月14日、住民参加型の公園としてオープン。国分寺崖線のみどりと多摩川の水辺に囲まれた、眺めのよい公園です。眺望広場からは丹沢の山々や富士山を望むことができます。園内各所には誰もが快適に利用できるよう、階段のそばにはスロープやエレベーター、車いすの貸出(無料)など、いろいろな工夫を取り入れています。
(「健康な暮らし」2017年5月号掲載)
今回も散策MAPはPDFでアップしました!
⇒「二子玉川周辺MAP」
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