お正月の風習「おとそ」をご存知ですか?

お正月の風習「おとそ」をご存知ですか?

さて、唐突ですが、「屠蘇」という漢字は読めますでしょうか?そしてそれが、何だかわかりますか?

今を去る1700年前、中国の「三国志」で有名な関羽、張飛の活躍した三国時代の名医・華佗(かだ)が、1年間の災難躍如のために、様々な薬草を調合して酒を飲んだのが始まりと言われています。
邪気を屠(ほふ)り、魂を蘇(よみがえ)らせるという意から、「屠蘇」と名付けられたものがそれです。

正解は「とそ」と読みます。
日本では、元旦の朝におせち料理を食べる前、家族一同がそろって、1年の邪気を払い、無病長寿・家内健康を願って「お屠蘇」は飲まれてきました。
始まりは、平安時代に伝わり、宮中の正月行事として催されていました。そして江戸時代の頃になり、やっと一般に広まり、お正月の風習に育て上げられたのです。

実は、偉そうに説明しているこの私も、入社前は「お正月に飲む、ただのお酒(なんでも可)」と、誤って認識していました。
なので、現代のお屠蘇についてと、お屠蘇の飲み方などの勉強の成果をご披露させていただきます。

屠蘇器山椒(さんしょう)、防風(ぼうふう)、細辛(さいしん)、桔梗(ききょう)、大黄(だいおう)など種々の薬草を調合した「屠蘇散(とそさん)」を、大晦日の夜に、みりんや清酒にそのまま浸して薬味を浸出させたものがお屠蘇です。
通常とは逆ですが、元旦に、年少者から順番にいただくのが飲み方です。年少者の生気を年長者に渡していくという意味が込められているそうです。
また、正月三ヶ日の間は、来客者にもお屠蘇を振る舞うのが礼儀とされています。

皆さまが召し上がる際には、甘い飲み物がお好みの方は「みりん」で、スッキリ飲みたい方は「清酒」、はたまた両方のブレンドとお好みで選ばれると良いと思います。
陶陶酒本舗の屠蘇散だと、だいたい30分以上浸けていただければ十分です。お燗にはしないでください。

屠蘇散は、お正月近くになると、薬局などでお求めいただけますし、メーカーによってはサービスとして「屠蘇散」を付けて販売している「本みりん」もあります。
普段通りに生活していると、あまり目に留まらないことも多いですが、気にして見ていただけたら、陶陶酒本舗のお屠蘇が店頭で見つかることもあると思います。その折は、お手にとっていただければ嬉しい限りです。
また、陶陶酒本舗では、全国の神社にも屠蘇散を納めさせていただいています。

お屠蘇は、「福寿を招く」といわれるお正月の伝統行事です。ぜひ、1年の健康を祈念してお召し上がりください。

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追伸:
2015年は、12月24日までに陶陶酒本舗の通販でお買上げいただいた方には、陶陶酒本舗 謹製の屠蘇散を1包もれなくご同送させていただいております。ご来店お待ちしています。⇒オンラインショップはこちら