3月21日までに、朝日を浴びる習慣を!「春ホルモン」で、一年を健康に。

3月21日までに、朝日を浴びる習慣を!「春ホルモン」で、一年を健康に。

春の彼岸前の朝日が季節の体内時計を合わせてくれる

 

「春ホルモン」とはおかしな名前ですが、れっきとした理研(理化学研究所=国立)の研究テーマです。春になり、日照時間が長くなるころから多く分泌されるようになる甲状腺刺激ホルモンの一種で、人間の生理活動をコントロールする体内時計を、季節の変化に合わせる働きがあります。

2008年、理研の研究グループは、この春ホルモンを出させる「司令塔遺伝子」があることを発見しました。さらに、日照時間が短い冬や初春に、明け方の日光を浴びると、司令塔遺伝子が多く作られることもわかりました。

ということは、3月21日の春分の日より前に朝日を浴びる習慣をつけて、司令塔遺伝子を増やしておけば、その後の日照時間が長い季節に「春ホルモン」をたくさん作れることになります。

 

体内時計と不眠症・うつ・糖尿病・脳卒中・心臓病・がんの関係

体内時計は、1日の時間の変化や、1年の季節の変化に合わせ、おもに睡眠や、心臓の動き、体温などの生理活動をコントロールしています。ですから春ホルモンが不足して、体内時計に季節との誤差が生じると、心身の活動が季節や時間の動きに付いていけず、大きなストレスを抱えてしまうことになります。

体内時計の不適合は、「5月病」などの季

節性うつ病にも関係しています。また糖尿病・脳卒中・心臓病・がんなどとの関係が、次つぎに報告されています。

体内時計と自律神経の両面作戦

 

「眠くても、寝てみると眠りが浅い」という人は、早起きして体内時計の正常化を目指すのも試す価値があるでしょう。そして、それと併用できる手段として、自律神経に働きかける方法もあります。

体内時計の影響を受けている睡眠や体温などは、すべて自律神経によって調節されています。自律神経は、本人の意思とは関係なく働いて、生理活動をコントロールします。ですから自力で自律神経の変調を治そうとしても、うまくいきません。

 

自然治癒力と抗酸化物質

東洋医学では、生薬で体調を整えることで、体に備わっている自然治癒力を引き出し、少しずつ自律神経の調子を元に戻します。

自分で手軽に自然治癒力を活用できる方法として、動物生薬と植物生薬を溶かし込んだ薬用酒を毎日たしなむのも効果的です。

また自律神経が不調のときは、心身のストレスが活性酸素となり、炎症を起こしてさらに悪化させることがあります。

 

サプリメントを活用した抗酸化対策も検討して下さい。体内で抗酸化物質を誘導する「シスタチオニン」や、多くの有効なアミノ酸群を含むマムシ。強力な抗酸化作用がある化合物「グルコシノレート」を補給できるマカなどは、簡単に摂れますのでおすすめです。

 

地域の公園などで「ラジオ体操会」が開催されている場合があります。実施会場に出向き、代表者や役員の方に問い合わせて参加してみましょう。