薬用と薬用でない陶陶酒の違いは?【箱・ラベルでの見分け方(1)】

薬用と薬用でない陶陶酒の違いは?【箱・ラベルでの見分け方(1)】

今、飲んでいる陶陶酒が薬用であるのか、薬用でないのかの区別がつかない方が多くいらっしゃいます。前回の概要編でご説明したとおり、同じ「陶陶酒」を冠とした、第2類医薬品である「薬用陶陶酒」(写真:左)と、健康酒である「陶陶酒」(写真:右)の2種類があるためかと思います。
一昔前なら、「薬局でお買い求めいただけるものは『薬用陶陶酒』で、酒屋さんでお買い求めいただけるものなら『薬用でない健康酒としての陶陶酒』です。と、ご説明できたのですが、今では酒販免許を有する「ドラッグストア」も増え、「薬用」と「薬用でない」両方の陶陶酒が置いてあるお店も存在しています。
そこで、お手元にある。もしくは、お店で見かけた際の見分け方として、箱や瓶の表示で区別いただきたいと思います。
最も簡単な見分け方は、タイトルのメイン写真をご覧いただければわかると思いますが、写真左側の薬用は「横書き」で陶陶酒となっていて、上に「薬用」の文字が入っています。それに対して、右側の薬用でないものは「縦書き」で陶陶酒となっています。箱も瓶と同じように区別できます。

ではもう少し細かい点からも見ていきます。今回は第2類医薬品である「薬用陶陶酒」の箱とラベルについてご紹介します。
お店などで見かけるのは箱の状態ですので、先ずは箱からご説明します。
お手元にあるのが、下の図と同じ内容でしたら、それは薬用の陶陶酒です。薬用も薬用でない方も、緑色メインの辛口(=銭形印)と赤色メインの甘口(=銀印)があります。

上記画像をPDFでご覧いただけます

「薬用陶陶酒」は医薬品ですので、商品名とセットで「第2類医薬品」の表記が義務付けられています。
表面(ほか2面も同様)には、商品名の他に、登録商標である「不老長寿」マークと、効能効果を記しています。この「効能・効果」が表記できるのは医薬品であるからです。
裏面には、「商品名、成分・分量、効能・効果、用法・容量、注意、製造元など連絡先、容器包装の識別、内容量など、バーコード、副作用被害救済制度の電話番号」が、法律に則って表記されています。
最後に上面には、登録商標の「不老長寿」マークと、製造番号・使用期限の印字がされています。

次にそれぞれの瓶に貼られているラベルについて、ご説明します。
図のラベルを見ていただいてもわかるように、横書きの陶陶酒の文字の上にしっかり薬用となっています。そして箱に入っていた内容のうち、「容器包装の識別、バーコード、副作用被害救済制度の電話番号」以外は、表示されています。製造番号と使用期限については、瓶ラベルの方がよりわかりやすく印字されています。

「薬用の陶陶酒」と「薬用でない陶陶酒」との箱とラベル中の内容の大きな違いは、「効能・効果」・「用法・容量」の表記が薬用陶陶酒にのみに表示されていることです。
さらに、薬用陶陶酒には「使用期限」がありますので、箱とラベル両方に製造時に印字されます。ご使用の際は上図の箇所の印字にご注意ください。
薬用陶陶酒は医薬品ですので、服用の際には、必ず添付文章をお読みの上でのご利用をお願いします。

▼前回の記事はこちら▼
『薬用と薬用でない陶陶酒の違いは?【概要編】』を読む

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『薬用と薬用でない陶陶酒の違いは?【箱・ラベルでの見分け方(2)】』を読む