暴飲暴食で風邪もひきやすくなる!

暴飲暴食で風邪もひきやすくなる!

忘年会シーズンに突入していますが、これからお正月・新年会と何かと美味しいものを食べたり、飲んだりすることが増えるのではないでしょうか。この時期に気をつけたいのは、「体の中でも一番老化しやすい」といわれているほどデリケートな「腸」の健康です。
腸管には、全身のリンパ球の60~70%、免疫タンパク質(免疫グロブリン)の約60%が集中していますので、最大の免疫臓器と言えます。
そのため、暴飲暴食は腸だけでなく、体全体の不調にもつながってしまうのです。
例えば、鼻の粘膜から病原菌が侵入・感染したとき、その病原菌を叩く「抗体」は、腸管で作られます。もし、その機能が衰えてしまっていたら、風邪をひいてしまうかもしれません。さらに腸のダメージが悪化すると、腸炎や大腸がんのもとになる可能性もあるのです。
冬になると、ちょっとしたことで風邪をひきやすい人は、腸のメンテナンスに気を配ってください。

腸を元気にする3原則は「食事」・「運動」・「休養」です。

  • 「食事」⇒便意は食事を摂ることで起こりますが、特に朝食が腸の活性化に役立ちます。発酵食品や食物繊維などをとるよう心がけるとよいですね。
  • 「運動」⇒体は筋肉によって支えられています。腸も筋肉でできていますので、体を動かすことが大切になるのです。
  • 「休養」⇒腸は副交感神経が活発になると働きます。副交感神経はリラックスしたり、睡眠中に活発になるので、しっかり休養はとりましょう。

高齢者の腸の不調は、「胆汁の働きの低下」が原因の場合も考えられます。
脂肪が多い食べ物は、十二指腸まで運ばれたところで「胆汁」がかけられて水に溶けやすい形に変化して、消化・吸収されていきます。しかし、加齢により胆汁の働きが不十分になると、小腸での吸収が不完全になり、消化されなかった物質が大腸に達してガスを発生させ、腹部膨満感を起こします。
このように、胆汁の働きが弱くなったことが、高齢者の腸の不調の原因になり、ひいては免疫力の低下にかかわっていることが多いのです。
加齢で胆汁の働きが低下することは避けられませんので、胆汁の分泌を助けてくれる胆汁成分を多く含んだサプリメントなどで補うのもひとつの方法です。

忘年会・新年会とも、「美味しかった♪」と最後に笑って思い出せる過ごし方をしたいですね。

胃腸の調子を上げる簡単体操もございます。ぜひ、試してみてください。
【ぐいぐいストレッチで、胃腸の調子を上げよう!】