民事再生から20年頑張ったけど、そろそろ限界かもしれないvol７

2022/12/07（水）

さて、今回はそうですね。会社の数字と経理の話です
ちょっと雑談気味な話も入るのでそこはご容赦ください
今回は引き続き内勤編その２、経理のEさんという人の話になります

７）内勤編その２

中小企業の経理の仕組みというと大体は実務、つまり事務の人と
統括の人（管理職）みたいな構成ではないでしょうか

実務というと大体はお金の計算、専用のソフトへの入力、請求書の発行から銀行の通帳管理、振込手続き、
資金繰り表作成と本当にお金のやりくりです。一般にこういうことをする人は経理事務と呼ばれると思います

そして前回お話した、会社が民事再生になるのを
経理なのに本当に気が付かなかった人たちはこの経理事務のポジションになります
これだけの実務をやってても気が付かない、というのは
それだけ中小の経営状況というのは判断が難しいのだとも思います

一方、総括の人、というのは事務の人たちが作った数字、資料をもとに
土地の売買、金融機関への融資交渉、政府の中小企業支援策の申込み、会計士との打ち合わせ
社長とのお金のやりくりの方針相談、つまり交渉人としての側面が強い人達で
管理職、だいたい経理部長ってポジションになることが多いと思います

会社が危ないとき、社長に「お覚悟を」というのも大体この人達です

さて、ここまで書いてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが
会社が先述のように、銀行や政府支援機関から融資を受けれない以上
部長職はほぼ仕事がないといっていいです。
なので民事再生後、いつからか部長ポジションというのは当社ではいなくなりました
社長も毎月部下に「お覚悟」をせまられるより自分で覚悟するほうが気楽な側面もあったと思います

大きな目で見ると規模の縮小に伴い、社長が総務経理をする、という
中小企業のなかでも小企業よりに推移した感じですね

さて、そうなると社長は毎月資金繰り表を自分で見て
自分の判断でやりくりをするわけですが表の作成自体は事務の人がします

当社には民事再生前からずっと当社で働いてる
経理事務のEさん（女性　仮称　年齢不詳）という方がいて
この人が資金繰り表を作るのですが、この人、凄いです

会社の資金繰りですから、当然内容は時に大の男が悲鳴を上げるような月
社長が天を仰ぐような月、要はピンチな月が少なからずあります

このEさん、その危険な資金繰り表を月初に社長に提出して
今月やりくりをどうするかの絶望的な話をする時

いつもすごい普通です(´・ω・｀)ﾌﾂｰ

私が今まで見てきて、大手金融機関から来られた方から、経理職経験者の方
友人から先輩後輩、そして父親母親家族にいたるまで
一様にこういうお金が足りない時はなんらかのアクションは起こします
「自分は雇われだから」と素知らぬ素振りをしたり、ときには怒って詰め寄ったり
人によっては強気に平静を装ったり。頑張ろうと励ましてきたり。まあ人間らしい反応がほとんどです、が

このEさん、無です

社長が「ぐむう」と呻いてようが何いってようが、本当にいつも普通にして普通に話してます。
これがどれだけ凄いか、というのは正直人語で表現しずらいです。ただただ本当に凄いです

ちなみに私はその時は営業をしていて、営業部は先月の売上が非常に悪かったことを知っています
つまり今月がピンチなのはよく知っています、小さい会社ですから社長とEさんの会話もよく聞こえます
こういう時、私含む営業部は営業部長ともどもPCにかじりついて
だいたい聞こえないふりを多々していました(´・ω・｀)ｺﾞﾒﾝﾈ

私が民事再生で体験したことは実はこれがかなり強烈で
正直企業で採用するなら民事再生や倒産を経験したことがある経理の方は
何をおいても採用するべきなのではないかと、思ってます、買いです

このEさん、見た目は本当に普通の女性ですが、そうですね
有名なセリフでいうと資金繰り表を提示するとき「面構えが違う」、というまさにそんな感じがします

実際には民事再生前から常に数字を見てますから
中小の本当の限界点をある意味見極めてるのかもしれませんね

さて、ちょっと私がどうしても話したかった雑談に今回は話が逸れましたが
これで一度話を変えて民事再生後の営業の数字の話をさせていただこうとおもいます

これは民事再生前より後、売上が伸びなかった会社向けのお話になります
経理が月初に資金繰りという難題が毎月発生するのに対して
営業というのはだいたい毎月月末に目標数字という逃れられない宿命が存在します(´・ω・｀)ﾃﾞｨｽﾃｨﾆｰ

次回はこの目標数字のお話をしようかとおもってます
いつも見て頂いてる方はあらためてありがとうございます
また来週もどうぞよろしくお願いします(´・ω・｀)ﾏﾀﾈｰ！

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